RIGHTS MANAGED


ライツの仕事

コンテンツを世界に広げるIPビジネス
多角的な展開で成長中の分野
私は現在、海外に向けての商品化ライセンス業務やアニメ配信などの業務を担当し、雑貨品や日用品のライセンスアウトからゲームとのコラボなど幅広いライツビジネスに関わっています。
具体的には、世界中の様々な企業からキングレコードが保有するコンテンツ(アーティスト・アニメキャラクター)を使ってビジネス展開を図りたいという要望を受け、どういった展開をするのが良いかをディスカッションした上で、コンテンツ使用の許諾を出してロイヤリティー(コンテンツ使用料)をいただくビジネスになります。

例えばアニメでいうと、「商品化権」「自動公衆送信権(配信権)」「番組販売権」などの権利が発生します。この権利運用として、海外に向けて営業し、契約、素材納品、監修をした上でユーザーの手にお届けするという仕事になります。
こうした「権利」という形のない知的財産(IP)は、日本のみならず世界に向けて商品化やコンテンツの配信など多角的なビジネス展開が可能な領域です。キングレコードにおいてIPビジネスは最重要項目に掲げている命題ですし、エンタメ業界全体でもどんどん強化している部分ですので、今後も更なる成長が見込まれる分野だと思います。

「ユーザーファースト」がジャッジの基準
ライセンシーの先にいるユーザーの顔を想像する
商品化や配信の権利を作り手の方から預かって運用しているので、作り手側の意向やライセンシーの利害などの事情が複雑に交錯することもあります。意見が食い違うこともありますが、そんな時に「エンドユーザーの顔を思い浮かべて、喜んでいただけそうか」が判断基準になります。最終的にユーザーの方に喜んでいただくことが何より大切なので、BtoBの仕事ではあるものの、ライセンシーのその先にいるエンドユーザーの顔を想像することが大事だと思っています。

あるアニメコンテンツでの商品化では、原作者のデザインやクオリティに対するオーダーとライセンシーの開発コストなどもあり、両者の間での調整は大変でした。毎日のようにライセンシーと打ち合わせをし、ようやく原作者の納得のいくデザインが完成して、商品情報を発表した時、ユーザーから喜びのコメントが多く寄せられました。こうした苦労の先に大きな反響をもらえることはすごく大きなやりがいを感じますね。

ライツビジネスの展望
海外マーケティングからコンテンツ制作に還元
例えば海外の商品化権の運用で申し上げますと、中国では徐々に広がってきています。こうしたキングレコードからライセンスアウトしてアジア各地や欧米圏に向けてグッズ化する案件を増やしていきたいですし、海外で展開している飲食チェーンとのコラボなども狙っていきたいです。

さらにその先のビジョンとしては、国や地域ごとのマーケティングをすることで見えてきたニーズを作品作りに還元していきたいと思っています。 今現在、海外(主に北米)から日本のアニメに求められているのは2Dアニメ(線画で描かれた日本では主流のアニメ)で、「異世界転生系作品」「バトル・アクション系作品」といったジャンルの作品になります。こうしたマーケティングから得たヒントをベースに日本国内のみならず、世界でヒットするアニメ制作をライツの立場から提案していけるような人材になっていきたいですね!
キングレコードは個人の裁量も大きく、「この仕事がしたい」と思ったことが叶えられる環境が整っているので、入社してからチャレンジしたい領域でエンタメを広げていくことの楽しさを感じてもらえると思います!