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二葉 百合子


 日ごろより皆様には多大なるご声援を賜り、誠にありがとうございます。  本日、東京・渋谷区のNHKホールにて二葉百合子の最終公演が催され、二葉は77年におよぶ自らの芸能生活に終止符を打ちました。  「元気で歌える今こそが幕を降ろす時機である。」―――引退を表明して以来、二葉は自らに言い聞かせるように発言してきました。今日の公演はその言葉どおりの、いや、それ以上の何かを発した圧巻のステージでした。  「まだまだ声が出るのに。もったいない。」そうした皆様からのお声をこの一年、数多く頂戴してまいりました。確かにそうかもしれません。しかし、昨夏からスタートした100公演近くにもおよぶ「さよなら公演」の最終日であるこの日、二葉百合子が私たちの目に焼きつけたものは、戦前、戦中、戦後、そして現代と、常に第一線を極めてきた彼女の文字通り完全燃焼の姿でした。最終公演が終了した今、私たちが二葉に対して率直に抱く想いとは、労いと感謝に他なりません。  二葉百合子はステージを降りました。しかし二葉百合子の表現してきた歌謡浪曲の世界はこれからも変わらぬ輝きを放つことでしょう。二葉が抱いていた芸に対する気構え、姿勢は決して絶やすことなく後世に伝えていかなくてはなりません。そうすることこそが不世出のアーティスト・二葉百合子へのせめてもの恩返しになるのではないかと思えてならないのです。  この日流された多くの涙を励みに変えて、今後ますますの研鑽努力を重ねてまいる所存です。皆様におかれましては更なるご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。  二葉先生、さようなら。そしてありがとう。

2011年3月6日 キングレコード株式会社