<収録曲> 01. 花一輪(長生 淳) 02. 夜の歌(サルツェード) 03. ソルヴェーグの歌(グリーグ) 04. ノクターン(グリンカ) 05. 望春風(台湾民謡)* 06. てんさぐの花(沖縄民謡)* 07. 私の家は山の向こう(中国民謡)* 08. 深い川(黒人霊歌) 09. グリーンスリーヴス(イギリス民謡) 10. プレリュード〜平均律クラヴィーア曲集より(J.S.バッハ) 11. グラナダ〜スペイン組曲より(アルベニス) 12. 秋の歌(チャイコフスキー) 13. 時の佇まいV(一柳 慧) * アイリッシュ・ハープ ハープ:彩 愛玲 (録音)6月27〜29日 秩父ミューズパーク音楽堂 丸ビルのクリスマスツリー点灯式で演奏します! 日時:11月16日(金)17時から 詳しくはコチラ!! http://www.marubiru.jp/index2.html 彩愛玲(さいあいりん) 1979年 誕生。祖父母、叔母といとこ、両親と兄の中で育つ。 1983年 国立学園附属かたばみ幼稚園入園。リトミックとお絵描きを習い始める。 1985年 かたばみ幼稚園卒園。国立音楽大学附属小学校入学。 ピアノは大叔母より手ほどきを受ける。 1992年 音小卒業。付属中学校入学。ピアノを古代公子氏に師事。 1994年 アイリッシュハープを始める。三浦三枝子氏に師事。 1995年 音中卒業。附属音楽高等学校入学。 グランドハープを始める。 1996年 高校2年次よりピアノ科からハープ科へ転科。篠崎史子氏に師事 1998年 音高卒業。国立音楽大学入学。 ICMC`99(国際コンピューター音楽会議)北京にソリストとして出演。 2000年 フルートなどとサロンコンサートやボランティアでの演奏活動を始める。 2001年 フルートとのデュオで立川市主催、調布市主催、 東京ガス主催のコンサートに出演。 2002年 国立音楽大学卒業。同調会新人演奏会に出演。東京芸術大学別科に入学。 横浜イギリス館にてハープのジョイントコンサートに出演 ICMC`02スウェーデンにソリストとして出演。 「けいはんなメディアアートフェスティバル2002」に出演。 2003年 第4回大阪国際音楽コンクール弦楽器一般の部3位。 2004年 東京芸術大学別科修了。 横浜「シグムスコンピューターシンポジウム」に出演。 NY州立大学バッファロー校の現代音楽フェスティバル 「June in Buffalo」にソリストとして出演。 東京オペラシティリサイタルホールにてコンピューター音楽 ソロリサイタル。クールシュベール夏期講習にてイザベル・ペランに 師事。フリーで演奏活動を始める。MIT発刊の 「Computer Music Journal」冬号のDVDに演奏が収録される。 2006年 河口湖音楽祭、仙台クラシックフェスティバル、 庭園美術館コンサート2006に出演。 中川一政美術館などでのサロンコンサートも数多く展開。 (彩 愛玲パーソナリティ) 生年月日:1979年7月18日生まれ。A型かに座。身長158cm。 出身地:東京都国立市。 ルーツ:台湾北港(父:台湾と日本のハーフ。母:日本人) 好きなもの・こともろもろ→ 旅行:国内外問わず。特にアジア好き。島好き。異文化にふれることが好き。 本:パウロ・コエーリョ「アルケミスト」「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」。 人物:空海、ダライラマ、ネルソン・マンデラ。河合隼雄先生。岡本太郎&敏子。もちろん家族、一族。 言葉:ありがとう。 お茶:マリアージュの紅茶。台湾の緑茶。お茶している時間。 香り:ローズ、ローズウッド、ジャスミン、ゼラニウム。 音楽:民俗音楽、宗教音楽。 クラシック:フランス音楽。特にフォーレ:レクイエム。 絵:モネ。 色:白、グリーン、ピンク。 建築:コロニアル。 季節:晩夏。 リラックス:スパ通い。アロマテラピー。 レイキヒーラー:資格あり。 「音楽を通して、お互いを理解しあえれば、その先に進むことができる」 彩 愛玲 ハープから紡ぎ出される音色が、天上の調べのように美しいのは、誰もが知るところである。が、ハープという楽器は、「ただ優雅なだけではない」。我々が想像する以上に表現力豊かで、奥深い魅力を湛えているのだ。 今秋CDデビューを果たすハーピスト彩愛玲さんは、楽器の持つ既存のイメージの幅を広げ、ジャンルやスタイルにとらわれないハープ音楽の可能性を追求する新進のアーティスト。今後の活躍が大いに期待される彼女の音楽、ハープに込めた想いに深く迫った。 音楽に対する熱い想いを受け継いで 愛玲(アイリン)。 「玉がころがるように、美しい声」という意味を持つその名は音楽的で、まるで彼女の運命を暗示していたかのように響いてくる。 「実は、父方の祖父が台湾人で、声楽家なんです。それに、祖母は日本人なのですがピアニストなので、ふたりはずっと一緒に演奏活動をおこなってきたんです」 そのお祖父様は、14歳の時に医者を志し、日本へ留学。戦争の影響もあってか、恵まれた環境にあったとは言えず、孤立することも。 「でも、歌を歌ったら元気になって、音楽って凄い!と思ったらしいんです。それに、歌うとみんなが喜んでくれたこともあって、音楽家の道へ進む決心をしたのだと聞きました」 その後も決して順風満帆ではなかった波乱万丈の人生。それでも音楽に対する想いは強く、その血は孫である愛玲さんにも受け継がれていった。 「テレビ番組で音楽が流れてくると、身体でリズムを取っていたらしいです。ピアノがやりたかったのですが、音楽するのは大変だからと、すぐには習わせてもらえなくて、最初はおもちゃのピアノをあてがわれていました(笑)。でも、ピアノへの想いが色あせることがなかったので、1年後にようやく習い始めることができました」 ハープとの運命的な出会い とにかくピアノが大好きだったという愛玲さん。となると、ハープに心惹かれたのは? 「たしか小学校の高学年の頃だったと思うのですが、当時、青島広志さんが出演していた『ゆかいなコンサート』というNHKの音楽番組があったんです。そこで、ハープが取り上げられているのを観て、“これだ!”と」 まさにハープとの運命的な出会い。包み込むように優しくて、温かみのある独特な音色が、彼女の心をとらえたのだ。 「小さい頃からフランス音楽というか、とりわけ印象派が好きだったんです。で、ハープはフランスで発展した楽器なので、レパートリーの中心がフランス音楽。ですから、無意識のうちにその部分がリンクして、ピンときたんでしょうね」 そして、趣味で習い始め、師事していた先生に薦められて国立音大附属高校2年の時に、ピアノ科からハープ科へ。 「実は、転科した最初の頃は焦りもしたし、一番辛い時期でもありました。ピアノをやっていたので“音楽をどう作っていくか”という知識はあっても、ハープを始めてからまだ日が浅かったためにテクニックが追いつかず、思うように弾けなかったんです。でも、大学のボランティア活動で、障害を持った子どもたちに演奏を聴いてもらう機会があり、そのときに、彼らが身体を動かして、何らかのリアクションを示してくれて・・・。やり続けて本当に良かったと思いましたし、友人とアンサンブルをするようになり、音楽の楽しさも改めて感じることができました」 さらに音大時代、コンピュータ音楽と出会い、独自の世界を広げていくことになる。 「電子音を効果的に使うことによって、幻想的な世界を描き出すことができるので、ハープ音楽の違った一面にも触れていただけると思っています」 「音楽を理解し、素晴らしいと感じることは 人を理解し、受け入れることにも繋がっていく」 「音楽は<宇宙>だから、音のひとつひとつを自分の大切なものだと思って弾くように。ハープは母性的な楽器で、女神のような愛を感じるから、そのことも大事にしながら演奏したらいい」 お祖父様からのその言葉を胸に、ハープという楽器をより身近に感じてもらえるようトークコンサートもおこなう愛玲さん。 今秋リリース予定のデビュー・アルバムは、時代、民族、そのすべてを超えて。台湾人と日本人の血が流れている彼女だからこそ描き出すことのできる音の世界を多くの人々の心に届けたいと、バッハから現代曲まで、多種多彩な楽曲を網羅。 「色々な国の音楽を聴いて理解し、素晴らしいと感じることは、人を理解して受け入れることにも繋がり、世の中で起きている様々な問題をなくすこともできると思うんです。ですから、このアルバムを聴いてくださった方たちが、平和を願い、穏やかな気持ちになれるように。色々な文化や歴史が背景にあって作られた作品の素晴らしさをも感じていただけたら、うれしいです」 今後は、7月から月1回のペースでミニ・コンサートも実施。ソロのみならず、アンサンブルもおこなっていくそうだ。 愛玲さんの指先からこぼれ落ちる音色に包まれた瞬間、母親の胎内にいたときのような安らかさを抱きしめることができるかもしれない。 そしてその感覚に触れた瞬間、我々現代人は、何より大切なものに、気づくことができるかもしれない。 (音楽ライター 森川玲名)